会社員からフリーランスになると決めたらやるべきこと

「終身雇用制の崩壊」・「年金制度の崩壊」が現実となった今、会社員=安定ではなくなりました。もっと自由にクリエイティブに生きたいと私は2019年10月吉日、フリーランスとしての道を選択しました。

働き方を大きく変える大きな決断でしたので、フリーランスになるための準備はしっかりとやったつもりでした。が、いざ始めるとなるといろいろと面倒で。。ここでは、フリーランスとしての道を選択した方々が、スムーズなスタートを切ることができるよう必要な手続きについてまとめます。少しでもお役立てればこれ幸いでございます!

今後の健康保険を選択する

自営業=国民健康保険というイメージがあると思いますが、他にも選択肢があります。

任意継続

まず、任意継続。これまで加入していた健康保険を引き続き利用することが可能なのです。退職する会社に入社日から2ヶ月以上在籍する必要がありますが、もし家族を扶養に入れる場合はこちらが断然お得です。なぜなら、国民健康保険は扶養家族も費用負担が求められて割高になってしまうからです。

全国健康保険協会(協会けんぽ)
> 会社を退職するとき
関東ITソフトウェア健康保険組合
> 任意継続被保険者のページ

国民健康保険組合

もう一つの選択肢、それは業界に特化した国民健康保険組合に加入することです。

以下に一覧へのリンクを載せておきますので、自分が入れるものがないかチェックしてみてください。市区町村で加入する国民件保険より保険料を抑えることができるかもしれません。例えば、Webデザイナーの方であれば、「文芸美術国民健康保険組合」という選択肢があります。

> 国民健康保険組合一覧

退職した会社から離職票を受け取る

退職時に会社側から渡される資料の一つが「離職票」です。フリーランスとなり、これまでの社会保険から国民健康保険に切り替える際にこれがあると役所での手続きがスムーズになります。

この離職票でこれまでの会社で加入していた健康保険の資格が失われた証明となりますので、役所では国民健康保険証の発行を行ってくれます。ただし、ここで注意があります。もし、あなたが家族を持ち、その家族がこれまでの保険であなたの扶養となっていて、今後も同様に扶養家族として手続きを進めたい場合は、この離職票ではだめなんです!ここで私はつまづきました。。離職票はあくまで被保険者本人だけの証明ができるもので、家族は別途証明が必要なんです。この場合は後続の「健康保険組合に被保険者資格喪失証明の申請をする」での手続きが必要となります。離職票が手元にない場合も同様です。

会社によってはこちらから請求しないと発行してくれなかったりするので、退職の際には発行をお願いしましょう。

退職した会社に被保険者資格喪失届が出されたか確認する

こちらは必須ではないのですが、念の為に踏んだほうがいいステップとして挙げておきます。

先に述べたように、家族を引き続き扶養に入れたい場合は、次ステップで述べる「健康保険組合に被保険者資格喪失証明の申請をする」手続きが必要になるのですが、この前提条件が、会社から「被保険者資格喪失届」が健康保険組合に提出されているかということになります。

通常、会社側からは間違いなく提出されるものなので心配はないかと思いますが、私の場合、退職後8日後までこれが行われておらず、私含め、家族の国民健康保険証発行が大幅に遅れるという事態に陥りました。

健康保険組合に被保険者資格喪失証明の申請をする

こちらは会社から貰える場合もあるようなのですが、そうでない場合、これまでの健康保険組合に「被保険者資格喪失証明の申請」を行いましょう。この証明があってやっと扶養家族の国民健康保険手続きが可能となります。

全国健康保険協会(協会けんぽ)
> 健康保険被保険者資格喪失等証明書交付申請書
関東ITソフトウェア健康保険組合
> 資格・保険証に関する用紙・保険料額一覧表

健康保険を切り替える

これまで加入していた健康保険組合から資格喪失の証明書を受け取ったら、役所にて国民健康保険の加入手続きをしましょう。保険証はその場で受け取ることができます。国民年金も同時に手続きが完了しますので、年金事務所と等に出向く必要はありません。

税務署に開業届、青色申告承認申請を提出する

次に「個人事業の開業・廃業等届出書」「所得税の青色申告承認申請書」を税務署に提出します。以下のリンクからダウンロードできますが、freeeなどのツールを使用することで入力内容を反映した正式なドキュメントを発行してくれますのでおすすめです。

国税庁のページ

freee (https://k.secure.freee.co.jp)の利用

こちらに必要事項を入力していくと自動的に上記2種類のドキュメントを生成してくれとても便利です。

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